たまたま知った湿潤療法の存在
10年ほど前にたまたま新聞で読んだ記事をきっかけで、医師夏井 睦さんの著書『傷はぜったい消毒するな』を読んで以来、やけどは湿潤療法で対処しています。
その本には、キズや火傷は乾かさないようにすると、痛みなく早くきれいに治るとあり、消毒すると雑菌の他に健康な皮膚の組織もこわしてしまうらしく、かさぶたはミイラ化した皮膚だと。
キズの後はかさぶたになるのが人のカラダのメカニズムかとおもってたけど、あれは皮膚のミイラだったの?!と、本を読んで衝撃を受けたのを覚えています。
自分で体験し確信!痛みなく早く治って傷跡きれい
ミイラ化させず皮膚をきれいに再生するこの湿潤療法を試してみたい!でも火傷やキズなんてわざと作れない(そんな勇気ない・・・)
と思っていたところ、フライパンで親ゆびの腹を”ジュッ”
ギャーッと思ったのもつかの間、「試そう!」とおもいワセリンをたっぷり患部に塗り、サランラップを小さく切って紙テープで固定。
火傷直後は少しだけジンジンしていましたが、ほどなく忘れて就寝。
朝痛みは無くうっすら水膨れっぽくなっているかんじ。
洗ってまたワセリンとラップで巻き1日過ごし、その夜お風呂に入るころには外しそのまま何もしなでも大丈夫そうだったので巻かずに就寝。
翌朝、水ぶくれも痛みもなし。
それっきり忘れ、何週間か経ったころか薄く皮がペロっと剥けました。痕はなくきれいに完治。
このセルフ実験の結果から、それ以来湿潤療法でちょっとしたキズは直しています。
2日ほど前に久々アイロン触って小指を火傷。すぐにワセリンとラップ巻いて痛みは無し。
翌朝ラップを外し洗い流すとうっすら水ぶくれでしたが、痛くないしちょっと早いかなともおもったけどそのまま巻かずに放置。
今日の小指は、水ぶくれもなく乾いてうっすら火傷患部の面影がある程度です。
ワセリンは我が家の常備品
キズパワーパッドも今では普通の絆創膏と並んでいますが、この理論をもとに作られているので少々お高いけど買い置きしています。
この本の著書の夏井先生は2017年より門前仲町に『なついクリニック』というキズとやけどの専門クリニックを開院されているようです。
知ってると知らないじゃ、天災など何が起こるか分からない世の中を生き抜くのに大きな違いがあるなと感じました。
我が家にはとりあえずワセリンは切らさず常備。
山や旅行にもミニサイズを携帯し、口紅の上にすこーしのワセリンでグロスがわり、髪のワックスかわりにワセリンと、生活に欠かせないアイテムです。